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スペシャル対談
LEGEND W MOMENT 2010 阿部勇樹 ✕ 中村憲剛 Vol.3

攻撃の選手が感じる阿部勇樹のいやらしさ

By LEGENDS STADIUM編集部 | 2022.10.26

YouTubeにアップされたFIFA ワールドカップ 2010の映像を見ると、どうしてもゴールシーンに目が行く。サッカーのダイジェストは概ねそうなりがちだが、この大会は本田圭佑というスターが誕生した大会でもあり、彼の2ゴール1アシストが目立ってしまうのは致し方ないだろう。だが、当時の試合をしっかり見返すと、阿部勇樹の存在を頼もしく感じるシーンはかなり多い。大会直前に堅守速攻型に切り替えた岡田ジャパンだったが、大きなポイントはアンカーというポジションを置いたことだ。本田のワントップと並んで、この要所は阿部勇樹というタレントでなければ対応し切れなかったかもしれない。

他のボランチとして選出されていた選手を見ていると、遠藤保仁は攻撃能力を期待されていたパッサーであり、長谷部誠も今でこそリベロにすら対応する守備的選手だが2010年当時は攻撃の比重が高かった。稲本潤一はベテランといえる存在になっておりフルタイムでの起用は現実的でなく、今野泰幸であれば対応出来たはずだが、大会直前のコートジボワール戦で負傷しており、岡田監督的には阿部勇樹一択だったのではないだろうか。相手の攻撃陣が日本の最終ラインに到達する前に阿部がピンチの芽を詰み、反撃の土台を作る。これが試合中、何度も繰り返された。対戦相手は直前まで全く予想されなかった阿部勇樹の存在に手を焼いたことだろう。突然の抜擢ながら、重要な任務を見事にやり遂げた。

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